耳鳴りの音の原因と対処法（キーン・ザーザー・ジー・ゴー・ボー・ブーンブーン・せみ）
耳鳴りで聞こえる音の種類はひじょうにたくさんの種類の音に分かれています。「キーン」、「ザーザー」、「シーン」、「ジーン」、「ジージー」、「カーン」、「ゴロゴロ」、「ゴー」、「ボー」、「ブーンブーン」などがよく聞くところです。
これらは大雑把に「高音系」と「低音系」に分けることができるようです。
「キーン」、「ジーン」、「ミーンミーン」、「ミンミン」のような真夏にたくさんの蝉が森で鳴いているのを遠くで聞いているような耳鳴りは、高音系の耳鳴りの音の代表的なものです。こうした高音系の耳鳴りの特徴として、片方の耳を塞ぐと音がひじょうに大きく聞こえるという現象があります。
こうした高音系の耳鳴りの原因で最も多く見られるのは老人性難聴です。
また、道路工事の現場などひじょうに大きな騒音を聞いた後に、急に騒音が止むとキーンという耳鳴りが聞こえる場合がありますが、これは騒音性難聴と呼ばれているようです。
同じような症状はロックのコンサートなどで大音響を長い時間聞いた後にもよく起こりますが、こちらは音響性難聴と呼ばれているようです。
高音性の耳鳴りに対して「ゴロゴロ」、「ゴソゴソ」といった耳鳴りが起こりやすいのはメニエール病などの初期症状の場合です。
また、低音性の耳鳴りは実際には異音として感じるよりも、何か耳が詰まったような症状を訴える場合が多いようです。
さらに、耳というよりも頭の中や脳の中で音がしているように感じられる耳鳴りも少なくありません。
こうしたケースでは、実際に脳の中に耳鳴りの原因が潜んでいることもあり、このような症状を区別して「頭鳴り」と呼ぶ場合もあります。
まったく耳や脳などに問題がない健康な人でも、無音室や極端に騒音が聞こえない環境に置かれると、耳の奥で「シーン」という音がしているような感じがすることがありますが、これは生理的耳鳴りと呼ばれ、正常な反応とされていますので気にする必要はないと言われています。
このカテゴリではこのような耳鳴りの音について、考えてみたいと思います。
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